白昼夢の住人


前回の投稿からずっと考えていた。
試行錯誤の結果、「自分」ができあがりつつあることに気づいた。

今まで作風が固まりきらなかった。
過去、絵を描いていた頃に、ある方から
「作風の振り幅が大きいとファンはつきにくい。
『この作風はあなたのものだ』と分かるようにした方がいい。
自分の方向性はしっかり固めた方がいい」
というアドバイスを頂いた。

その言葉は常に念頭にあった。
しかし作風は安定しなかった。

「視覚だけでなく、触覚でも楽しめる物が作りたい」との思いから
表現方法を絵から刺繍、立体に変えた。
始めは絵画的な表現だったが
ここに来て「私のすきな感覚はなにか?」
を考えるようになった。

白昼夢の住人

作品について、
人から見たら大して変わったように思わないだろうけれど、
私自身には大きな変革が起こったように見える。

 たいしたことではない、それは分かっている。
だがひとつ階段を上がったような気分がする。

作ることの面白さ。回り道のつらさと面白さ。
今改めて、これらを楽しめるようになってきている。

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